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土壁の断熱性は

昔の御家だと断熱材が天井・床と入って無い御宅があったり、土壁だと土壁が断熱材代わりにはなりますが、土壁は厚さや素材の選択によって断熱性能が変わることがあります。
断熱材と比べると性能は低いのは確かです。ですが土壁には様々な効果があります。

土壁メリット

①断熱性能
少し意外ですが、土壁の断熱性能は低いです。土壁の断熱性能は一般的な断熱材の1/20~1/10ほどと言われています。
昔の家は隙間が多くて気密が低いことと、土壁自体の断熱性能が低いことの要因が重なり昔の家は寒いと言われます。

②蓄熱性能
土壁の優れた特徴の一つは、蓄熱性能が高いということです。一度温まると冷めにくい、一度冷めると温まりにくいというものです。この特徴を上手く利用できれば、冷暖房の効率を上げることもできます。

③調湿性能
湿度が安定していて快適です。夏場は家の中入るとひんやりした空気感が分かります。梅雨時期に室内干しで洗濯物が乾きやすいです。冬場は室内で静電気が発生しません。

④消臭性能
吸着した臭いの元を分解する機能まで備えているようです。

⑤吸音性能
土壁は音を吸収する性質があり、防音効果があるため、静かな居住環境を提供します。

土壁のデメリット

①保守が必要:土壁は定期的な保守が必要です。特に湿気の影響を受けやすく、ひび割れや剥がれる可能性があります。

②施工が技術を要する:土壁の施工は熟練した技術が必要であり、素人が行うのは難しいことがあります。

③耐水性に欠けること:土壁は水に弱く、湿気や水の影響を受けやすいため、特に湿地や雨の多い地域での利用には注意が必要です。

④コストと時間:適切な土壁を作るためには、時間と手間がかかることがあり、それに伴ってコストが高くなることがあります。


土壁は自然素材であり、その環境への配慮や断熱性、調湿性などの特性から選択されることがありますが、管理や保守には注意が必要です。地域や環境、建物の特性に応じて、利用する際には検討することが重要です。

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